今日、今から出来る。コミュニケーション力が高い人が実践している6つのコツ

コミュニケーション力。人が生きていく上で、取り分けビジネスの場において必須といって過言でない能力である。その重要性はあなたも重々承知の上だろうが、果たして普段からそれを意識し、満足のいくコミュニケーションは取れているだろうか。

ここでは今日、今から出来る、コミュニケーション力を上げるコツを6つ紹介する。聞き手のコツ話し手のコツ、そしてコミュニケーション力を上げるための情報収集のコツ(マインド)3つの角度から紹介しようと思う。どれも興味深く、簡単に実践することができ効果も体感しやすいものだ。これで明日の打ち合わせも安心だろう。

コミュニケーション力を上げる6つのコツ

1. 話上手は聞き上手

「7:3の法則」をご存知だろうか? 「7:3の法則」とは、簡単に言うと、会話において聴く割合と話す割合をどのようにすると会話がうまく行くかということをわかりやすい比率で表したものだ。

この法則に基づけば、基本的にコミュニケーションを取ろうと思った場合には「聴き手」に回った方がいい、ということになる。

なぜコミュニケーションにおいて「話す」ことよりも「聴く」ことが重要かといえば、まず相手が何を伝えたいのかをきちんと理解しなければ、こちらも的確な返答をすることができないからだ。

また、人は基本的に「聞いている時」よりも「話している時」の方が心地が良い。この法則を実践するということは、相手に多めに話させることで良い気持ちになってもらうという効果に期待することでもある。(これについては次の項「2. 話し手に気持ちよく話させる」で詳しく書こう)

相手が何を一番伝えたいかは相手の話を「よく聴く」ことからしかわからない。特にその相手があなたにとって重要なクライアントからの要望であればより集中して話を聞き、相手のニーズを掴み取る必要が出てくる。

ただ、「聴き手に回る」と言ってもだんまりを決め込んでしまっていては逆効果となる。「7:3の法則」というくらいだから3割くらいはきちんと発言をしていきたいところだ。

2. 話し手に気持ちよく話させる

コミュニケーション力の高い人とは話をしていてなぜだか気持ちがよくなることが多々ある。なぜだろう。実は気持ちよく話してもらうためにもコツがある。以下の2つがそうだ。

  • 「そうですね」「わかります」などのセリフを挟みながら微笑んで相槌を打つ
  • 会話の主導権を奪わない

1つずつ見ていこう。

「そうですね」「わかります」などのセリフを挟みながら微笑んで相槌を打つ

コミュニケーション力の高い人は、あなたが話している間、微笑みながら「そうですね」「わかります」など適切なセリフを挟み、相槌を打っているはずだ。

微笑み、適切なセリフ、相槌。これらは、「この人は私の話を理解してくれている」という安心感を相手に与える効果がある。逆に無表情、無反応でいられたら「ちゃんとわかっていますか?」と問いかけたくなってしまうだろう。

「そうですね」「わかります」はとても簡単なセリフである。微笑みながらするのが難しくても、軽く相槌を打つことは決して難しいことではないはずだ。会話の所々に「あなたのことを理解していますよ」と合図を送ることでコミュニケーションはスムーズに進行する。

しかしオーバーなリアクションやわざとらしいアクションは逆に相手に不信感を募らせる可能性もあるのでくれぐれも注意を払いたい。

会話の主導権を奪わない

こんな経験はないだろうか。

  • 自分が話している途中に「そうそう‼︎ 僕なんかこの前…」と話し出され、まだ終わってないのに話し手が入れ替わってしまった
  • 自分が一生懸命話している間に「それって何?」と急に質問をされ、話の腰を折られてしまった

このような形で、イラッとしたり、最後まで話を聞いてほしいとシコリが残ったりして自分のペースを乱されたことが、あなたにも一度や二度はあるはずだ。

コミュニケーション力の高い人はあなたのペースを乱さない。今どちらに会話の主導権があるのかをしっかりと把握している。

彼らが話に入ってくるのは、会話に一段落がついたタイミングだ。話し手が一通り話し終えたところで、「僕も以前こんなことがありまして…」「先ほどのアレについて詳しく聞きたいのですが…」とあなたの会話に共感をしたり、会話中の疑問を投げかけたりしてくるのだ。

このように、きちんと会話の主導権が入れ替わってもいいタイミングで話し出せば、会話のテンポも良くなり、ストレスなくコミュニケーションが取れる。

相手が話している途中に「ん! それ知ってるぞ!」「あれ? それって違うんじゃないか?」と感じてもここは我慢。心に余裕を持ち、話し手の会話の主導権を奪わないよう注意をしよう。


まずは2つ、聞き手のコツを紹介した。コミュニケーション力が高い人に共通しているのは、聞き上手であるということだ。

コミュニケーション能力が高い人は、話し手に安心感を抱かせたり、気持ちよく話してもらったりすることでより多くの情報を聞き出すことができる。その結果、的確で具体的な提案や投げかけをすることが可能になるのだ。

3. 聞き手を会話に引き込む

コミュニケーション力の高い人は自分の話題に聞き手を引き込むのが非常に得意だ。あなたの周りにもコミュニケーション力が高い人がいるなら、ぜひ彼らとの会話を思い浮かべてみて欲しい。話し方が印象的だったり、心に残る話題が多かったりしないだろうか。

意外に思うかもしれないが、私たちが彼らの話題に引き込まれたり、彼らとの会話を記憶に強く残したりするのは、その話題自体の魅力ではなく、話し手のそのものの魅力や話し方のコツによる場合が多い。

話し方のコツといえば「ボディランゲージ」があるが、ここではそれよりも一歩踏み込んで「ノンバーバル・コミュニケーション」について触れてみよう。

ノンバーバル・コミュニケーションとは

話す、文字を使うといった「言葉を使ったコミュニケーション(バーバル・コミュニケーション)」ではなく、顔の表情や身振り手振り、声のトーンや強弱など「言葉を使わないコミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)」のこと。

「ノンバーバル・コミュニケーション」についてご理解いただけただろうか。わかったようれあれば、今度はこの数値を見て欲しい。

  • 55%
  • 38%
  • 7%

この数値は、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが導き出した3Vの法則と呼ばれるものである。3Vの法則とは、「話し手のどの要素が聴き手に与える印象にどれだけ作用するか」ということを数値化したものである。それぞれの数値が表すものは、以下の通りだ。

・視覚情報 (Visual) – 見た目・身だしなみ・しぐさ・表情・視線 … 55%
・聴覚情報 (Vocal) – 声の質(高低)・速さ・大きさ・テンポ … 38%
・言語情報 (Verbal) – 話す言葉そのものの意味 … 7%

驚いた人もいるだろう。この法則に基づけば、「話し手」話の内容そのものは、「聴き手」が受ける印象にほとんど作用しない、ということになる。つまり、会話においては「何を話すか」ではなく「どのように話すか」が非常に重要なのだ。話し相手をきちんと会話に引き込むためには、視覚情報と聴覚情報に訴えかける「ノンバーバル・コミュニケーション」が必要不可欠なのである、

コミュニケーション力の高い人が皆「ノンバーバル・コミュニケーション」という言葉やその意味自体を把握・理解しているかは定かではないが、いずれにせよ「どのように話すか」で聞き手を話題に引き込んでいるのはこの数字で明白になったといえるだろう。

では、彼らは具体的に「どのような話し方」をしているのだろうか。その一例を、以下に紹介しよう。

表情の変化を豊かにする(視覚情報)

やはり表情豊かな人の話は自然と印象的に残る。特に感情を込めた言葉には言葉の強弱以外に表情にその気持ちが表れている。

上記の数字にも出ているが視覚情報による印象は全体の55%も占めているから重要度は非常に高い。相手を会話に引き込みたいなら、是非とも「顔全体を使って」会話をしていただきたい。

身振り手振りを加える(視覚情報)

表情の変化と同様に身振り手振りを加えれば、相手の視覚に訴えることができる。

身近な例をあげれば、選挙運動では多くの演説者が自身の訴えを拳を上げ前後上下に動かしている。その様子はあなたも一度は目にしたことがあるはずだ。彼らは言葉だけでなく、その仕草で話に説得力をもたせている。

他にも、東京オリンピックの招致の際のプレゼンテーションでは、アナウンサーの滝川クリステルさんが「お・も・て・な・し」と左手の動作を加え日本の魅力を伝えることに成功している。

会話の際に適切な身振り手振りを加えれば聞き手をあなたの会話に引き込むことが可能だ。すぐに実践できないという人は、身振り手振りの多い人のスピーチ動画(例えばテッド・カンファレンスなどはいかがだろうか)を真似てみるのも良いかもしれない。

強弱・抑揚・速度・適度な間を意識し会話にメリハリをつける(聴覚情報)

コミュニケーション力の高い人は、強弱・抑揚・速度・言葉と言葉の間などを意識し会話にメリハリをつけるのが上手い。

声のトーンに強弱や抑揚をつけ聞き手に何が重要なポイントなのかをはっきりさせる、話す速度に気をつけ聞き手に合わせストレスを感じせない、会話の内容をきちんと理解(吟味)してもらうために適度な間を設ける、など、「何を話すか」だけでなく「どのように話すか」でも相手に与える印象を大きく変えることができる。


このように「視覚情報」や「聴覚情報」を普段のコミュニケーションに加えることで聞き手に強く印象を持たせることができ、会話に引き込み、人よりも質の高いコミュニケーションを行うことができるのだ。

4. 例え話を用いる

コミュニケーション力の高い人が多く用いるコツの中に「例え話を用いる」というものがある。その効果は非常に高い。何故ならば、例えを用いることでビジョンとして話し手と聞き手がイメージを共有でき、あなたの伝えたいことが聞き手により明確に伝わるからだ。

しかし、いきなり例え話をしろと言われてもどのように例えれば良いかわからない、という人は多いはずだ。パターンは簡単に分けて2種類ある。

  1. 聞き手の経験から例える
  2. 有名な映画やストーリーで例える

例にならって、それぞれ1つずつ見ていこう。

4-1. 聞き手の経験から例える

相手の経験から例えることで聞き手はイメージを描きやすい。その経験に置き換えることで話し手の伝えたいことがより明確になるからだ。

  • 「Aさんは料理がお得意ですよね! 料理で例えるならば…」
  • 「Bさんは山登りがお好きでしたね! 登山で例えるならば…」

といった具合だ。

4-2. 有名な映画やストーリーで例える

みんなが知っているようなストーリーも例え話ではよく用いられる。そのストーリーを思い出すことで聞き手と話し手が共感をすることができるからだ。

  • 『アリとキリギリス』というお話をご存知ですか? 僕は今キリギリスのような気持ちです。何故ならば…」
  • 『シンデレラ』という映画をご覧になったことはありますか? あなたは今主人公、ヒロインだとします。その後シンデレラは…」

どちらのパターンもイメージの共有が行われれば会話の理解度は上がるだろう。

いきなり例え話を用いるのは一見難しそうだが腑に落ちると「そういうことね!」「それなら私にもわかりやすいわ!」と想像以上に聞き手はあなたの話に理解を示してくれる。是非自分にピッタリの例え話を見つけよう。


以上2つの話し手のコツを紹介した。話し上手の人は聞き手を飽きさせない。どのように相手に伝えることでより効率的簡易的にそして的確になるかを考えながら話題を展開していく。さらには聞き手の表情や仕草、些細なことに注意を払いながら動作や変化を加え「自分の伝えたいことが伝わっているか」「聞き手にはこのアプローチで間違っていないか」を確認している。聞き手に対する配慮が何よりも大事なのだ。

5. 常にアンテナを張る

コミュニケーション力の高い人は情報の収集力も非常に高く、その情報をコミュニケーションに活用するのが上手い。「よくそんなこと知っているね」「どこでそんなこと勉強したの?」と話題の引き出しの多さに驚くことはあなたも多いだろう。

彼らは皆が知っているようで知らないような些細な情報がコミュニケーションを取る上で大事な役割を果たすのをよく知っている。どのようにしてアンテナを張り情報を得ているのだろうか。簡単に思いつく方法であれば、

  • 読書
  • ニュース、ニュースサイト
  • 新聞

などが挙げられそうだが、それだけでは物足りない。リアルが足りないのだ。では何をすべきか。あなたが今からできるもっとも簡単な情報収集の方法は、

イヤフォン(ヘッドフォン)をしないこと。

である。

街を見渡せば多くの人々がお気に入りの音楽を聴きながら移動をしたり、満員電車の中少しでもストレスを軽減するために携帯機器などを利用しながら動画を閲覧したり、ゲームに熱中したりしている。語学や資格の取得のための時間に充てている人もいるだろう。

しかし本当にコミュニケーション力の高い人はこの間にその様なことはしない。音楽や映像に気を取られていると街に溢れている情報に気づく事が出来ないからだ。

移動中の電車の中、バス停や駅のホーム、タクシー。建設中のビル、広告、看板。カフェやファミリーレストラン。スーパーやコンビニ、自動販売機。行き交う人々。世の中にはニュースにもならない、新聞にも載らない情報が大量に存在している。

コミュニケーション力の高い人はそういった「皆が気にならない情報」に対しても敏感である。逆に、コミュニケーション力の低い人は、そういった情報を耳障りなものとしてシャットアウトしてしまっているのだ。

もしあなたが自分のコミュニケーション力に、取り分け引き出しの少なさに問題を感じているのであれば、明日1日だけでもイヤフォンを外し、街に溢れる情報を収集してみよう。その些細な情報が実は皆が見逃している貴重な情報になり得るのだ。

6. 好奇心を持ち続ける

好奇心を持ち続けることはコミュニケーションの場以外においても非常に大事なことであるが、ここでの好奇心は「知識欲・向上心」である。

「なんであの人はコミュニケーション力が高いんだろう?」「バーバル・コミュニケーションってどんな意味なんだ?」「もっとコミュニケーション能力を高めたい!」

今この記事を読んでいるあなたが持っているその好奇心、「知識欲・向上心」が実はコミュニケーション力を上げる一番のコツであると筆者は思っている。

誰もが皆、「生まれ持ってコミュニケーション力が高いわけではない。」得手不得手があったとしてもそれが自然と身についたものでないとするならば、コミュニケーション力が高いとされる人々は必ず「知識欲・向上心」を持っている。やはり日々の積み重ねなくしてコミュニケーション力は上がっていかない。

今あなたが興味を持っているものがあれば、それは今すぐ調べてみるべきだ。今の世の中、検索エンジンでわからないことなど自分の未来ぐらいであろう。大体のことは検索できてしまう。

その好奇心「知識欲・向上心」を今日、今から大事に持ち続けよう。


最後にコミュニケーション力を上げるための情報収集のコツ(マインド)を2つ紹介した。考えてみれば当たり前のようなことかもしれないが、このマインドなしにコミュニケーション力を上げることは難しいだろう。是非とも少年のような心で常にアンテナを張り好奇心旺盛であっていただきたい。

まとめ

  1. 話上手は聞き上手
  2. 話し手に気持ちよく話させる
  3. 聞き手を会話に引き込む
  4. 例え話を用いる
  5. 常にアンテナを張る
  6. 好奇心を持ち続ける

以上、「今日、今から出来る。コミュニケーション力が高い人が実践している6つのコツ。」を聞き手、話し手、情報収集の3つの角度から紹介した。いかがだっただろうか。

今回は文字数の関係上いくつかの抜粋っとなったが、コミュニケーション力を上げる方法は他にも多く存在し非常に奥が深い。突き詰めれば何冊もの分厚い本が書けるだろう。

国や地域が変わっていけばコミュニケーションにおけるマナーや常識は大きく変わる。日本語だけでなく、英語や中国語、イタリア語にフランス語…世界には主要言語だけでも6,800種類の言語が存在し、41,000種類の変化と方言があるとも言われている。しかしコミュニケーションの目的は環境が違えど「意志の疎通」である。そしてそれには相手を思いやる気持ちが必要だ。

意志の疎通。これを極めればこれから先、ビジネスの場においてはもちろん、家族、友人、恋人、色々なシチュエーションでその能力は生かされ、あなたの人生を豊かにすることは間違いないだろう。

6つ全てを実践していくことは難しいかもしれないが、1つでも今日、今から始めることは可能だ。

あなたが「コミュニケーションの達人」となる日も近いかもしれない。

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