「メルカリ無在庫転売はノーリスク」は真っ赤な嘘! 犯罪に発展する可能性もある?

「稼ぎを増やしたい」「自由な生活を手に入れたい」と考える人が最初に手を出しがちなネットビジネスの1つに、メルカリ無在庫転売というものがある。

インターネットでメルカリ無在庫転売について調べてみると、「在庫を抱えないからノーリスク!」「スマホを毎日数分タップするだけで誰にでも稼げる!」などといった触れ込みが沢山見つかる。ネットビジネスにあまり詳しくない初心者の人の中には、これらを見て「私でもいけるかも」と思ってしまう人もいるだろう。

だがそれは、誤った認識だ。

私は今までいろいろなビジネスに取り組んできたが、正直、メルカリ無在庫転売は、これから本気で稼いでいこうと思っている人にオススメできるビジネスモデルではない。

なぜ、メルカリ無在庫転売がオススメできないのか。今回はその理由を、「リスク」と「稼げなさ」の2点からお話しさせていただこうと思う。

※当記事は、メルカリ無在庫転売の情報商材や塾を売っている人たちからするとなかなか胸糞悪い内容だと思う。悪いことは言わない。現段階でちょっとでも不満を抱えている人はそっとページを閉じた方がいいだろう。

そもそもメルカリ無在庫転売とは?

image by メルカリ

メルカリ無在庫転売とは、名前の通り、フリマアプリ”メルカリ”を利用した、在庫を抱えずに転売をして稼ぐ方法のことだ。

大まかなやり方は以下の通り。

  1. メルカリの方でまず商品を出品する(この時、商品は実際に持っていなくていい)
  2. 注文が入ったらその商品をネット通販などで探す
  3. メルカリの方に購入者が入力した個人情報を通販サイトに入力し、商品を購入。そのまま購入者に直で商品を送る

言ってみれば、”転売の後出しじゃんけん”みたいな感じだろうか。後出しじゃんけんが相手の出した手を見てから手を出すように、メルカリ無在庫転売は、商品が買われることが確定してから商品を準備するので、まず損をしない。メルカリ無在庫転売がノーリスクと言われるのはこのためだ。

他にもメルカリ無在庫転売には、以下のようなメリットがある。

  • 在庫を抱えずに済むので自宅が圧迫されない
  • 初期投資が必要ない
  • 赤字になりにくい
  • 商品価格を自分で勝手に変えられる

ただ、それはあくまでも「やる側」の話。購入者にとってはデメリットが多い。

  • 購入が決まってから出品者が商品を用意するので、「商品が用意できませんでした」というケースが稀にある
  • 普通にメルカリで買うより高い(出品者が利益を出すために”上乗せ”するため)

ネットでの評判は散々だ。

Amazonで1000円の商品、メルカリで2000円で売ってるよ。

なんか買ってる人が可哀想やわ。

出典:Yahoo!知恵袋

勝手に個人情報を登録され、また自分で購入すればもっと安く購入できていたと思うと、詐欺にあった気分です。

出典:Yahoo!知恵袋

もちろん、こんな評判が広まれば、メルカリというアプリ自体の評判にもかかわってくる。実際、メルカリ運営側は無在庫転売を禁止している。つまり、公式には完全悪として見なされているわけだ。

メルカリ無在庫転売は全然ノーリスクじゃないし、言うほど稼げない

ネットで調べてみると、メルカリ無在庫転売のコンサルをやっていたり、情報商材を売っていたりする人たちがけっこう見つかると思う。

しかし、実際に多くのビジネスを経験したり、調査したりした私からいわせてもらえば、メルカリ無在庫転売はリスクがまったくないわけでないし、そんなに稼げるビジネスモデルでもない。「ノーリスクで稼げる」というのはまず誇張であると断言できる。

メルカリ無在庫転売の4つのリスク

この項では、メルカリ無在庫転売が抱える大きな4つのリスクと、稼げない理由について書いていこうと思う。

1. アカウント停止や強制退会、利益没収になるリスク

上でも書いたが、メルカリの運営側はメルカリの無在庫転売を禁止している。具体的には、利用規約にて、「手元にない商品を販売するのは禁止」と明記している。

もし、メルカリの無在庫転売をしていることが運営側にバレようものなら、アカウント停止強制退会といった処置がとられることはもちろん、最悪の場合、利益没収になることもある。

2. 法律違反じゃないが、警察が絡む問題になり得るリスク

メルカリは上でも書いた通り法律違反じゃない。だが、メルカリ運営側にとっては迷惑行為であることに違いはない。企業に対し迷惑行為を続ければ、大きなトラブルに発展することもある。以下はYahoo!知恵袋の抜粋だが、ちょっと目を通してみてほしい。

法律に詳しい方、ご回答お願いいたします。

実は、妻が某フリマサイトにてamazon無在庫転売を行っていたのですが、
先日、そのフリマサイト運営事務局より、
「再三に渡る警告、度重なるアカウント停止処分にも関わらず、アカウントを不正に取得し、規約違反行為を繰り返し行う場合には、悪質な業務妨害行為とし、法的措置を取るとともに、警察とも連携をとり、対応させていただきます。」と、このような内容の通知が来ました。

出典:Yahoo!知恵袋

メルカリ無在庫転売のような販売方法は、法律上の文言では、他人物売買に当たる。法律上、他人物売買では認められているが、利用規約で明確に禁止されていることを再三に渡り警告を受けたにも関わらず続けていれば、業務妨害等に抵触する可能性も出てくるのである。

3. 偽物を転売してしまうリスク

ネット販売で偽物を取り扱って逮捕される人のニュースは意外と多い。

しかもその中には、転売をしていて、偽物だと知らずに取り扱っていたという人がけっこうな割合でいる。

メルカリ無在庫転売は、上でも書いた通り、注文が入ってから通販サイトで商品を用意し、それを購入者に直接送るという方法を取る。つまり、商品のチェックが行えないため、普通の在庫を抱える転売に比べ、粗悪品や偽物を販売してしまうリスクが高くなる。

仮に偽物を転売してしまった場合、悪意がなかったとしても、出品者である以上まったく関係ナシというわけにはいかない。「知らなかった」「偽物だと思わなかった」では済まされないのだ。

メルカリ無在庫転売はたしかに普通の転売が抱える様々なリスクを払拭することができたビジネスモデルだ。しかしその反面で普通の転売が本来抱えないリスクを抱えていることを忘れてはならない。「メルカリ無在庫転売はノーリスク」は大きな嘘なのだ。

4. メルカリ無在庫転売というビジネス自体がなくなってしまうリスク

これはメルカリ無在庫転売に限ったことじゃないが、ビジネスには流行り廃りというものがある。アフィリエイト、転売といった大枠は消えないにしても、そこに分類される多くのこまごまとしたビジネスは時代の流れとともに移り変わっている。当然それは、メルカリ無在庫転売にもいえる。

そして、メルカリ無在庫転売は、ここまで読んでいただければわかる通りだいぶグレーなビジネスだ。何より、メルカリ運営自体がこのやり方を利用規約だと明言し、いろいろと対策を講じてきている。

実際、メルカリ無在庫転売は前に比べてかなりやりにくくなってきている。これからもどんどん難しくなるだろうし、稼ぎにくくもなるだろう。親元が嫌がるグレーなビジネスがずっと続くわけがない。提供する側とされる側がwin-winになれないビジネスは、そもそも破綻しているのだ。

また、それ以前の問題で、メルカリはあるたった1つのアプリケーションに依存したビジネスでもある。親元のメルカリが傾けば一緒に傾き、メルカリがなくなれば一緒になくなる。アフィリエイトもそうだが、アプリやサービス依存のビジネスはこういったリスクを抱えていることも忘れてはいけない。

時代に左右されないビジネスってあるの?

どんなビジネスも時代に左右される。特に、アフィリエイトや転売のようなプラットフォーム依存のビジネスは時代の変遷に大きく揺さぶられる。そういった意味では、プラットフォームに依存せずともできる人間対人間のビジネスの方が寿命は長い。投資をする、という選択肢も場合によってはありだ。

メルカリ転売が稼げない理由

1. 転売で稼いでも結局労働収入

これは「稼ぐ」という言葉に対して皆さんがどの程度の額をイメージしているかにもよるのだが、メルカリ転売は、そもそも個人がやって毎月数十万、数百万といった額をコンスタントに稼ぎ続けられるビジネスではない。

もちろん、絶対に不可能、というわけじゃないし、実際にそれを行っている人たちもいる。でも、よく本やネットに書かれているように、「スマホをタップするだけ」「毎日数分のパソコンに向かうだけで」みたいな感じでそれだけの額を叩きだすことはできない。まとまった稼ぎを上げるためには、きちんと戦略を立てる必要があるし、淡々とした作業を繰り返す必要がある。市場がもたらす月ごとの売り上げの揺れに耐える必要も、ある。

たしかに、メルカリで家の要らないものを売れば数万円くらいはすぐに稼げたりする。だがこれはそう何度もできることじゃない。家の売れるものは限られているからだ。

その点、転売は本気で取り組めば月に数万~数十万円といった額を稼ぐこともできる。毎日機械のように一日中売買を繰り返せば数十万~数百万円台といった額を稼ぐことも可能だろう。だが、こちらは継続がとても難しい

転売はあくまで労働収入にすぎない。「人を雇って組織化したり、外注化したりすれば簡単」などという人もいるが、そこに行くまでが難しいのだ。

ビジネスとしてメルカリ転売を始めた人たちの多くは、きちんとした結果が出る前にやめてしまうことが多い。転売というのはやってみるとけっこう面倒くさい作業なのだ。もちろん稼ぎは出る。やればやるだけ出る。でもそのうち多くの人が気づく。「結局これって普通に働いているのと変わらないじゃん」。ここでたいていの人がペースダウンする。

実際、私の周りにもメルカリ転売の教材を買ったり塾に入ったりして、転売をしていた人たちはいる。しかし、ほとんどが過去形だ。それも、数カ月でだいたいは過去形になる。

もちろん、中には長く続けられている人もいるが、このような人たちはたいてい周りから「猛者」「すごい人」「転売のプロ」みたいな呼び方をされている。つまりどういうことかというと、メルカリ転売は誰にでも簡単に極められるようなものじゃないということだ。

2. メルカリ無在庫転売だけで稼いでいる人はほとんどいない

先にも書いた通り、メルカリ無在庫転売はそんなに稼げるビジネスモデルじゃない。

でも、ネット上には、「メルカリ無在庫転売で大儲け!」「メルカリ無在庫転売で月〇〇万!」みたいなことを言っている人たちがたくさんいる。わんさかいる。しかも、転売はライバルがいると困るはずだ。それなのに、なぜなのか。

答えは簡単だ。このような人たちは、メルカリ無在庫転売だけで稼いでいるのではなく、それをネタにした情報商材・コンサル・塾の購入費や参加費で稼いでいるのだ。

この記事を読んでいる皆さんなら既にご存知だろうが、ビジネス系、投資系の情報商材やコンサルは一般的な感覚で言えばめちゃくちゃ高い。たった数十ページのPDFと何本かの動画コンテンツのセットが20万とか30万なんて値段で売買されている。私はもうこっちの世界にだいぶ慣れてしまったのでいまさら数万~数十万と聞いてもフーンだが、一般の方からしたら開いた口がふさがらないだろう。

それに、だ。こんなことを言ったら驚くかもしれないが、「メルカリ無在庫転売で稼いでいる」「月に〇〇万!」と主張している人たちのほとんどは、実際のところ、転売なんてほとんどしていないだろう。

もちろん、最初はたしかにやっていたと思う。でもそれを続けるうちに、転売なんかやるより教えて金取った方が楽だ、と思考が変わってくる。彼らが公開している稼ぎの額の大半は、ほぼほぼ情報商材や塾などの売り上げだと思っていいだろう。

また、中には実際の売り上げからだいぶ盛った額を稼いでいると主張している「輩」もいる。もしあなたが情報商材や塾を売る側に回りたいと思っていても、こうした「輩」に引っかかると大金の払い損になる。人選びは慎重にやっていきたいものだ。

まとめ

今回はメルカリ無在庫転売ついて書いてきた。いかがだっただろうか。

ビジネスにも良いものと悪いものがある。同じ「転売」という括りの中でも良いものと悪いものがあり、さらにいえば、「メルカリ転売」という小さな括りの中でも良いものと悪いものがある。

メルカリ転売自体は、転売の入り口としてはなかなか良いビジネスだと思う。実際そこまで大きくは稼げないが、それでも転売のノウハウを少なからず学ぶことができるし、出品者側と、購入者の関係がwin-winになればビジネスとして成立する。それに何よりメルカリは転売自体を禁止してはいない。

一方で、メルカリ無在庫転売は悪いビジネスになる。やっぱりあまり稼げないし、親元も禁止している。出品者と購入者の関係がwin-loseになっていて、そもそもビジネスモデルとして破たんしている。

この記事を読んだメルカリ無在庫転売の業者は、怒るかもしれない。しかし私は、大げさな誇張をしてこのビジネスのことを批判したりはしていない。あくまで、業者の人たちがひた隠しにする「リアル」を書いただけだ。

営業妨害だ、と思うならそういえばいいが、それはブーメランとなって自分の元に帰ってくる。メルカリ無在庫転売は親元メルカリの評判を下げる行為の代表格であり、まぎれもない営業妨害だ。そのことを忘れてはいけない。

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