どうお金を使えば一番お得な税金対策ができるのか。担当税理士に聞いてみた

先日、確定申告のために税理士さんと電話をした。その時にふと思って、以下のようなことを尋ねた。

「お金って、何もせず持ってても結局税金として取られちゃうから、可能な限り使った方がトータルではお得ですよね?」

これに対する税理士さんの返答がすごくわかりやすく、自己投資でお金を使うことへの後押しになったので、シェアさせてもらおうと思う。

※今回の記事は、税金の基礎的なことや、節税の基本的な考え方について話す。すでに税金について詳しい人向けの記事ではない。あらかじめ断っておこう。

税金に関する基本的な知識

今回の話は、税金に関する知識がまったくないとよくわからないと思う。だからざっくりと説明させてもらう。

日本の税金は、累進課税制度というものを採用している。これはどういうものかというと、所得が増えれば増えるほど税金が高くなりますよ、税率のパーセンテージが上がりますよ、というものである。図で見るとわかりやすい。

ただ、ここで注意しておきたいことが1つある。それは、課税の対象となるのが収入ではなく、所得だという点である。つまり、年収1,000万だから税率33%で330万にはならないということだ。収入と所得は違う。

では、所得とは何かというと、収入から経費を引いたもののことである。経費とは事業運営にかかるお金のことだから、事業で使うパソコンの購入費、コピー機の購入費、セミナー会場のセッティング代などがこれにあたる。それらを合計した額が400万円になれば、年収1,000万の人の所得は1,000万-400万で600万になる。つまり税率のレベルが1つ下がるのである。

だから、個人事業主はやたらと出費を経費にしたがる。経費を増やせば増やすほど、所得が減り、払うべき税金も減るからである。

もしあなたが個人でビジネスをしているのであれば、領収書の収集は欠かせないだろう。領収書があれば、確定申告の際に多くの出費の一部を経費として計上することができる。しかし、領収書がなければ、出費が実証できない。領収書ではなくレシートでも良い。これらを集め始めるのが、個人事業主の税金対策の第一歩だ。

筆者と税理士さんの会話はこんな感じだった

税金に関する話が少し長くなってしまった。知っている人からすれば、退屈な話だっただろう。本題に戻ろう。

といっても、話が長すぎて冒頭の話を忘れてしまった人もいると思う。だから再確認をしておく。先日の税理士さんとの電話で私がした質問はこうだった。

「お金って、何もせず持ってても結局税金として取られちゃうから、可能な限り使った方がトータルではお得ですよね?」

今思い返してみると、だいぶ初歩的なことを聞いたものだ。もちろん私の中でも、ある程度の答えは出ていた。でも、プロの口から答えを聞きたかったのだ。

この質問に対し、税理士さんは「すごく基本的なことだけど」と断った上で答えてくれた。以下がその内容だ。

「たとえば、年収が100万円だったとして、税金で30万円分とられてしまうとしよう。もちろん、実際はこんなことはないんだけど、あくまで仮定ね。

この場合、たとえば100万円をすべて使い切って、仮にそれをすべて経費にすることができれば、払う税金は0円になる。でも、これだと、手元に1円ももらえないから、好きなものも買えないし、おいしいものも食べられない。これじゃ意味がないよね。

「じゃあ、逆に1円も使わなかったとしよう。なるべく自由資金を残したいから、100万円をそのまま残し、30万円を税金として納めた。この場合、70万円は手元に残るけど、自分が使えるお金が無条件に30万円減ったことになる。これはこれで、もったいないよね。

だから普通は、この2つの例のように極端なことはしないで、あいだをとってうまい具合に調節するんけど、○○さん(筆者)は、どういうお金の使い方をするのが一番お得かってことが知りたいんだよね。それなら、将来必ず使う予定のお金を今使っちゃうのがトータルでは一番お得になるんじゃないかなあ。

将来絶対買いたいと思っている時計。将来絶対やりたいと思っている英会話。将来絶対住みたいと思っている家。これらを手に入れられる(始められる)お金がいま手元にあって、とりあえず他に使う予定がないなら、先に使っちゃった方がお得じゃない? 好きなことをして税金を減らせるんだから。

特に英会話なんかは、早く始めれば始めるほどメリットが大きいよね? そう。世の中には、早く使った方がメリットの大きいお金がたくさんあるんだ。

もちろん、それで今使うお金がなくなって苦しくなっちゃったら、元も子もないけどさ。でもそこは、調整すればいいし」

※この話をした翌日、筆者は英会話教室に入会し、さらにはクリニックで永久脱毛をする予約まで行った。

結論、後で絶対使うお金は早く使った方がいい

先日の税理士先生の話が妙に頭に残って、「ああ、先延ばしって色々とロスが多いんだな」としみじみ考えるようになった。

ぶっちゃけたことを言ってしまえば、時計や家を今買おうが5年後に買おうが、その購入費はその年の確定申告で経費として計上できるし、なんなら、稼ぎが増えた時に計上すれば、節税できる額的には大きくなる。

でも、それはあくまで稼ぎが増え続けると仮定した場合の話だし、いつ買うのが正しいのかわからなくなる。税理士さんがいうように、世の中には、早く使った方がメリットが大きいお金の使い方がたくさんある。先生は例からはずしたが、良い服だって、良い部屋だって、自己投資として購入するなら、早く手に入れた方がメリットが大きいのだ。

そもそも人は先延ばしをしやすい生き物だ。嫌なことを先延ばしにするだけでなく、絶対欲しいと思っているものも先延ばしにするのだから、相当先延ばしが好きな生き物なんだろう。しかし、ビジネスの世界においては、先延ばしはご法度。フツーの会社員だったら、先延ばしをしようものなら上司が叱ったり、指示してくれたりするが、個人事業主は先延ばしを制御する人間がいないから、タスクがどんどん溜まっていく。その前に売り上げが落ちてあくせくすることになるだろう。

さて、最後でやや話が逸れた感じになってしまったが、結論としては、後で絶対使うお金は早く使った方が良いし、そもそも事業主はケチらず積極的に好きなことにお金を使った方がいいのだ。その方が、ビジネスも日常生活もうまくいく。

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